3年生が「ふくいの古典」を学ぶ!

7月1日(火)、3年生の総合古典の授業に、橘曙覧記念文学館学芸員の内田好美さんをお招きしました。「郷土の作家」の単元の一環として、「ふくいの古典」と題した特別授業をしていただきました。

はじめに「日本の古典文学にどんなイメージを持っていますか?」という内田さんの問いかけに、生徒たちからは「難しい」「わかりにくい」といった声があがりました。しかし、内田さんは、何百年も前に書かれた古典作品が、現代を生きる私たちの心にも通じる面白さがあることを、とてもわかりやすく教えてくださいました。

授業では、『万葉集』『枕草子』『源氏物語』『曽根崎心中』、そして郷土の歌人である橘曙覧の『独楽吟』といった「ふくいゆかりの古典」が紹介されました。内田さんは、古典作品にゆかりのある現在の場所と昔の写真を比較したり、最近のテレビドラマや映画での取り上げられ方、作品にまつわる面白いエピソードなどを紹介したりと、生徒たちが興味を持つ工夫を凝らしてくださいました。

生徒たちは内田さんの質問にも積極的に答え、終始和やかな雰囲気で授業は進みました。

生徒たちは、「昔は電子機器もなく、やり取りは手紙。メールと違い自分の字で丁寧に書かないといけない上、即返ってくるものではなく不便だったと想像できますが、手紙の良さが身に染みた時間でした。古典文法等を覚えて様々な書物を読んでみたい」「こんなに美しい文学作品が残っている日本文学に誇りを持てる授業でした」「様々な文学作品に福井に関わる地名等が出てきて、福井ゆかりの古典作品がたくさんあることに驚いた。また、独楽吟は外国でも読まれていて、日本の文学が世界にも愛されているのだと感じた」「古典は難しいと思っていたけれど、歌が詠まれた背景なども教えてもらい、また現代語訳やマンガもあることを知ったので、ぜひ読んでみたいと思った」など様々な感想を持ったようです。

古典が身近なものに感じられる、あっという間の50分間でした。

お忙しい中、貴重な授業をしてくださった内田好美さん、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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