No.18 「リ・スタート」――敗北から掴み取った、真の“ガツモリ”精神

5月12日の昼休み、男子バスケットボール部主将の松浦さんと対話する時間を持ちました。4月に行われた強化大会の決勝戦を振り返り、彼は開口一番、「不甲斐ない試合だった」と率直な悔しさを口にしました。試合の最中、点差が開く中で一時は「もう無理かもしれない」と諦めそうになったと言います。しかし、その弱さを認めたところから、彼の、そしてチームの真の挑戦が始まりました。

「こんなことではダメだ」と、もう一度気持ちを立て直した彼らが合言葉にしたのは「リ・スタート」という言葉です。部員同士で徹底的に話し合い、たとえどんな状況になっても諦めないのは当然のこととして、自分たちらしいプレーを試合終了のブザーが鳴るまで40分間継続することを誓い合いました。彼らの言う「自分たちらしさ」とは、粘り強いディフェンスで守り抜き、そこから一気に速攻を仕掛けて得点を奪うスタイルです。今回の敗戦を、ただの「負け」ではなく、今までにない自分たちの弱さを知ることができた貴重な経験だとポジティブに捉え直している姿に、主将としての逞しさを感じました。

昨年のチームは「泥臭くポジティブに(泥ポジ)」をスローガンに戦ってきましたが、今年のチームが掲げているのは「ガッツと盛り上がり(ガツモリ)」です。しかし、松浦さんは「先日の試合では、この『ガツモリ』が全くできていなかった」と冷静に分析しています。チームの状態が良いときは勢いに乗れる一方で、一度流れが悪くなるとズルズルと引きずってしまう切り替えの遅さが、現在の大きな課題です。だからこそ、ここからは自分たち3年生が誰よりも率先して声を出し、どんな局面でもチームの志気を引き上げていく覚悟を決めています。

松浦さん自身、ディフェンスからの速攻は最も得意とするプレーです。自らの背中でチームに流れを呼び込み、勢いをつける。そのプレーの積み重ねの先に、彼らは大きな目標を見据えています。それは、「全国大会出場」、そして県内の高い壁である「打倒・北陸」です。

一度は折れかけた心を繋ぎ合わせ、自分たちの弱さと向き合うことで手に入れた新しい強さ。6月の大会に向けて、コート全体で最高の「ガツモリ」を体現してくれることを心から期待しています。皆様、新しく生まれ変わった男子バスケットボール部の挑戦を、ぜひ温かく見守ってください。頑張れ、男子バスケットボール部!