No.14 「つながり」が力に変わる時 〜準優勝の先に見た、福商の真価〜

みなさん、こんにちは。5月3日、天気はあまりよくはなかったのですが、私は福商ナインの意地と、それを支える大きな「愛」を目撃しました。春の県大会決勝、21年ぶりの頂点を狙った戦いは、惜しくも準優勝という結果に終わりました。しかし、序盤に見せた坂下主将の鮮やかな同点スクイズ、そして泥臭く繋いだ攻撃。あの瞬間、間違いなくスタンドとグラウンドは一つになっていました。

試合後、私は改めて「チームワークとは何か」を考えていました。それは単に仲が良いことでも、練習時間を競うことでもありません。本当のチームワークとは、「常につながりを感じていること」ではないでしょうか。試合に出ている選手はもちろん、ベンチで声を枯らす部員、スタンドで見守る仲間たち。誰一人として欠けることなく、全員が「今、自分にできること」を自分事として捉え、お互いの存在を背中に感じながらプレーする。たとえミスが出たとしても、「次は自分がカバーする」と瞬時に切り替えられる「ギア」は、この目に見えない「つながり」の強さから生まれるのだと確信しています。

坂下主将を中心に、これまで積み上げてきた練習は嘘をつきません。しかし、勝負の世界は残酷です。わずかな制球の乱れや失策が勝敗を分けました。先発の西田君が語った「どんな時でも一段上げられるギアを持つ」という言葉。これは野球に限らず、私たち一人ひとりの人生にとっても大切な教訓です。そして何より、スタンドを埋め尽くした光景に胸が熱くなりました。

朝早くから支えてくださった保護者のみなさま。声を枯らして応援した在校生。後輩の晴れ舞台に駆けつけてくれたOB・OG、そして同窓会のみなさま。あの地鳴りのような声援は、間違いなく選手たちの背中を押し、彼らを最後まで戦わせる原動力となりました。この厚い支援があることこそが、福井商の最大の武器であり、誇りです。

「負けたことがある」という経験は、いつか大きな財産になります。この悔しさを、「自分たちにはまだ伸びしろがある」という希望に変えて、夏、再びあの場所で、さらに強く、深くつながった「福商旋風」が巻き起こることを、私は期待しています。

感動をありがとう。さあ、次は夏へ向かって、全員で一歩踏み出しましょう!