No.21 「一人で走る」けれど「全員で挑む」――陸上部主将が語る、チームの絆と大躍進

5月30日からの春季高校総体を前に、陸上部主将の西藤さんと対話しました。スタートラインでは一人きりになるため個人競技と思われがちですが、彼女が語った魅力は「仲間との団結力」です。練習でも試合でも男女を問わず全員で声を掛け合い、チームの雰囲気を高める。孤独な闘いに見えて、実は仲間からのエールこそが限界を突破するエネルギーになるのだそうです。

部活動で一番学んでいるのは「やり遂げる力」だと言います。数多くある記録会や大会に照準を合わせ、自己ベストを更新しようとする日々の練習は楽ではありません。きついメニューのとき、心の中で「あと何本……」と挫けそうになる自分を支えてくれるのは、やはり隣を走る仲間の存在。みんなで声を掛け合うからこそ、もう一歩先へ足を伸ばすことができます。

その「やり遂げる力」を体現しているのが西藤さん自身です。1年生の頃は800mが主戦場でしたが、現在は400mへ転向。記録が伸びにくいとされる短距離種目で、なんと始めた当初からタイムを「9秒」も縮めています。100m走なら歴史がひっくり返る大激変ですが、400mでの9秒短縮も凄まじい大躍進です。「最初に800mで走り込んだベースが今の伸びに繋がっています」と語る彼女。成長と体力がついた実感があるからこそ、今が「一番楽しい!」とはつらつとした笑顔を見せてくれました。

そんな陸上部には、今年20名もの1年生が入部しました。大会の出場枠には限りがあるため、記録が出なければ舞台に立てないシビアな現実もあります。しかし彼女は「だからこそ、出場を目指して全員が必死に努力できる。この切磋琢磨こそがうちの部の魅力です」とどこまでも前向きです。

3年生にとっては、これが最後の高校総体。主将の願いは「全員が怪我なく、ベストを尽くすこと」です。最高の雰囲気に仕上がった陸上部が、それぞれの「最高の一歩」を踏み出してくれることを期待しています。皆様、熱い応援をよろしくお願いいたします!