No.40 「ハプニングも演出!」演劇部部長が語る、演じる楽しさと仲間を信じて“任せる”絆

みなさん、こんにちは!

今回は、校長室にきてくれた演劇部部長の岡田さんとの対話をお届けします。

実は今年の演劇部、新入部員が入らなかったのだそうです。ちょっと寂しいのかな…と思いきや、岡田さんの口から飛び出してきたのは、それを一気に吹き飛ばすような、ものすごく深くて温かい「演劇愛」でした。

「新入生は入らなかったけれど、今は一人の部員も欠けることなく、みんなで本当に楽しく活動しています!」と笑顔で話す岡田さん。彼女が感じる演劇の一番の魅力は、劇が始まった瞬間に訪れる「部員たちの変身」にあります。

「いつも一緒にいる仲良しの部員たちが、役に入った瞬間、普段とは全然違う人柄になるのがすごく面白いんです。『あ、この子にこんな一面があったんだ!』って新しい発見がある。その一方で、どんな役を演じていても『やっぱりここは変わらないな』っていうその人らしさに気づくこともあって。演じている自分も、普段の自分も、どっちもいいなと思える瞬間がたまらないんです」

演劇は、本番を迎えるまでの準備期間がとても長い果物のようなもの。その長い時間をともに泥臭く過ごすからこそ、部員同士の絆はどこまでも深まっていきます。

そして迎える本番は、やり直しのきかない一発勝負。いつも通りに上手くいくこともあれば、思わぬ失敗をしてしまうこともあります。でも、岡田さんたちはそれをすべて引っくるめて楽しんでいます。

「観客のみなさんは、私たちの練習期間のことは知らないし、何が正解かも分かりません。だからみんなで『ハプニングが起きても、これも演出です!って顔をしてやり切ろうね』って声を掛け合っているんです」この度胸と前向きなチームワーク、本当に素敵だと思いませんか?

部長になってからの変化を聞くと、岡田さんはとても大人びた表情で、深い気づきを語ってくれました。

以前よりも周りをよく見られるようになったという彼女ですが、決して「私がチームを引っ張らなきゃ!」と肩肘を張っているわけではありません。意識しているのは、むしろ「仲間に任せること」です。

周りをしっかり観察しながらも、信頼して仕事を振る。「今では、私がいなくても部活がちゃんと回るな、と思えるくらい良い間柄になれました」と微笑む岡田さん。

実はこの「一歩引いて周りを見る力」や「仲間を信頼して委ねる力」は、舞台の上でお互いの芝居を掛け合わせる(演じる)上でも、ものすごく重要な能力なのだそうです。

部員全員がお互いの「いつもの姿」も「特別な姿」も認め合い、ハプニングさえも味方につけてしまう福商演劇部。岡田部長が信じる仲間たちとともに、次はどんな素敵な舞台を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方がありません。

みなさん、演劇部のこれからのステージにも、ぜひ温かい拍手をお願いします!