No.28 連覇の重圧を「声」で吹き飛ばせ! ―― 女子ソフトテニス部が目指す、魅せる「エンターテナー」の境地

いよいよインターハイ予選が目前に迫る中、本校の看板クラブの一つである女子ソフトテニス部を率いる主将の木村さんと対話しました。彼女たちが今年挑むのは、並大抵の覚悟では成し遂げられない大きな壁、「団体6連覇」という偉業です。王者として追われる立場にある彼女たちの胸の内と、それを乗り越えるための独自の武器について話を聞きました。

■ 勝利の女神を呼び戻す「声」のチカラ

木村主将に「今、練習で一番大切にしていることは?」と尋ねると、迷いなく「全員で声を出すことです」という答えが返ってきました。技術論ではなく、なぜ「声」なのか。そこには、彼女たちが体感した強烈な成功体験がありました。昨年のインターハイ予選決勝、チームは絶対絶命の負けている状況に追い込まれました。その重苦しい空気を切り裂いたのが、メンバー全員の「声」だったそうです。

「チームがうまくいっていないときは、決まって声が出ていません。昨年、あの苦しい場面でもみんなで声を出し合って戦い抜いたからこそ、逆転勝利を掴むことができた。声を出せば、個人としてはパフォーマンスが上がり、団体としてはチームの勢いが一気に加速するんです」「勝たなければいけない」という目に見えないプレッシャーは、当然彼女たちの肩に重くのしかかっています。しかし木村さんは、「だからこそ、日々『ここまでやってきたんだ』と自分たちで納得できるまで泥臭く練習を積み重ねています」と語ります。連覇という肩書きに甘んじることなく、コートに立つときは「常にチャレンジャー」。挑んでくる相手に対し、自信を持って強気で勝負する覚悟がその表情から滲み出ていました。

 

■ 目指すは、観客を魅了する「エンターテナー」

1年生から3年生まで16人の部員たちは、普段は非常に仲が良いそうですが、コートに入れば一転、ある一つのモットーを共有しています。それが「エンターテナー」という言葉です。

テニスにおいてエンターテナーとはどういう意味か尋ねると、木村さんは素敵な笑顔で教えてくれました。「見ている人を魅了するようなハツラツとしたプレーができているときは、自分たちらしいテニスが100%できている証拠なんです。だからこそ、私たちはコートの中で輝くエンターテナーでありたいと思っています。私たちのコーチからもそのように教わっています」

そんな彼女に部活動を通じて学んだことを聞くと、技術の向上以上に「周りを見て行動することの大切さや、気配りの心、そして何より自分たちを支えてくれる周囲の方々や環境への感謝の気持ちに気づけたことです」と、一人の人間としての大きな成長を語ってくれました。

重圧すらもエネルギーに変え、観る人すべてを味方につけるような最高の笑顔と声でコートを支配する。16人のエンターテナーたちが福井の空の下で再び歓喜の輪を作る瞬間を、私も全力で応援しています。皆様、女子ソフトテニス部への熱い声援をどうぞよろしくお願いいたします!