No.27 葛藤を越えて一つになる ―― ハンドボール部男女主将が語る「真のチームワーク」
コート上を激しく走り込み、一瞬の隙を突いてシュートを叩き込むハンドボール。そんな情熱的な競技に挑む、男子主将の大久保さんと女子主将の南保さんと対話しました。2人の言葉からは、技術の向上だけでなく、集団のリーダーとして悩み、もがきながらも、確実に一回り大きく成長している逞しさが伝わってきました。
■ 嫌われ役の覚悟と、60分間の集中力(女子ハンドボール部)
女子チームが掲げる目標は「インターハイベスト16」です。しかし、先の全国選抜大会では自分たちの実力を出し切れないまま敗退し、メンバーは一様に深い悔しさを味わいました。夏に向けて南保主将が今、最も重視しているのが「逆境での気持ちの切り替え」です。
「チームの状態が良いときは盛り上がれるのですが、流れが悪くなるとどうしても下を向いてしまう。些細なミスが重なり、個人プレーに走ってしまうのが課題です。だからこそ、試合時間の60分間、ずっと集中力を切らさない安定感を作りたい」
幸いにも、3年生は全員が思ったことをズバズバと言い合える、後に引きずらない最高の信頼関係で結ばれています。だからこそ、今度は3年生全員でチーム全体を引っ張り、逆境の空気を変えていく覚悟です。
南保さん自身、主将になって「言葉を伝える難しさ」や「嫌われ役も引き受けなければならないつらさ」に直面し、かつての先輩たちの偉大さを身に染みて実感していると言います。「強く言うべきか、寄り添うべきか、その狭間で悩むことも多い」と率直に明かしてくれましたが、その葛藤こそがリーダーシップの原点です。悩んだ分だけ、彼女もチームも強くなっていると確信しています。
■ 「周りを生かす」6人の強固な盾(男子ハンドボール部)
一方、「北信越大会出場」を目指して泥臭く汗を流しているのが男子チームです。彼らの最大の売りであり、絶対の自信を持っているのが「6人が完璧に連携したディフェンス」です。現在は、試合中のどんな状況変化にも対応できるよう、フォーメーションを臨機応変に変える柔軟なディフェンスの強化に励んでいます。
男子の3年生は、仲が良すぎるがゆえに、ときにお互いの言い合いが少なくなってしまう面もありました。そこを補っているのが、経験者が多い頼もしい2年生たちです。大久保主将は「後輩たちから戦術的なアドバイスを積極的に受けることで、チームに新しい視点が生まれて非常に助かっている」と、学年の枠を超えた風通しの良さを教えてくれました。
主将としての学びを尋ねると、大久保くんはこう語ってくれました。「自分勝手に動くのではなく、周りをしっかり見て『仲間を生かすこと』の大切さを学びました。勝つために一番重要なのは、個人の技量よりも、結局はチームのまとまりなんだと気づけたことが大きいです」
形は違えど、二人の主将が共通して辿り着いたのは「チームのまとまりがすべてを決める」という真理でした。自分自身の弱さと向き合い、仲間の個性を生かしながら一つの塊となっていくハンドボール部。夏のコートで、彼らが最高の笑顔で雄叫びをあげる瞬間が今から楽しみでなりません。皆様、男女ハンドボール部の熱い挑戦に、どうぞ大きなご声援をよろしくお願いいたします!



