No.23 「自分次第で、人生は変えられる」――東京五輪代表・村上めぐみ先輩が全校生徒に遺してくれたもの
5/20、本校の体育館は、全校生徒の熱気と深い感動に包まれました。2021年の東京五輪にビーチバレーボール女子日本代表として出場された、本校卒業生の村上めぐみさんをお招きし、「スポーツを通して学んだことと、その経験が人生にどのように生かされているか」と題した講演会を開催しました。
世界の舞台で戦ってきた先輩の言葉は、これから未来へ羽ばたく生徒たちの心に、強烈な刺激と勇気を与えてくれました。
■ 「今できることの100%」を出し切るということ
村上さんは、高校、大学のバレーボール部時代に「二度、頑張ることを諦めた経験がある」と、自身の挫折を包み隠さず話してくださいました。だからこそ、自分を鍛え直すために飛び込んだビーチバレーの世界では「絶対に諦めず、やりきる」と決意したそうです。
高身長の外国人選手と戦うため、あえて男性を相手に練習を重ねるなど、代表としての日々は想像を絶する過酷さでした。そんな中で村上さんが辿り着いたのが、「今出せる力を100%出し切る」という生き方です。
「人はなぜ諦めてしまうのか。それは『もう無理かもしれない』という自分勝手な妄想で、自分で自分を苦しめているからです。未来のことなんて誰にもわからない。たとえ調子が悪くて自分の状態が6割しかなくても、その『6割の中の全力』を出せばいい。それが、今できる100%です」この言葉は、勉強や部活動、日々の進路選択に悩む生徒たちの心を大きく揺さぶりました。「完璧でなくてもいい、今の自分の全力で打って出るんだ」というメッセージは、目の前の霧を晴らすような力強さがありました。
■ 価値観の数だけ、コミュニケーションがある
もう一つ、生徒たちの胸に響いたのが「ペアを組む相手との衝突」から学んだという、人と人との向き合い方です。
村上さんは、相手とぶつかった時、「自分の価値観を勝手に押し付け、妄想で相手を決めつけていないか」と自分自身を省みたそうです。
「人と人とは、全く違う価値観を持っている。だからこそ、相手の考えをしっかり聞き、自分の思いを伝える。ありのままの自分を知り、時には思い通りにいかない現実を『諦め、受け入れ、許す』こと。そして、ありのままの自分で再び挑戦する」
一人が調子悪くても、各自が持てる力を出し合い、助け合うことでチーム力はいくらでも上がっていく。これは部活動だけでなく、学校生活や将来の社会でも、人間関係を築く上での最高のバイブルとなるはずです。
■ すべては自分次第、大きな壁は「自分自身」
村上さんは最後に、全校生徒に向けてこう熱く訴えかけました。
「みんなの将来はまだ何も決まっていない。なりたいものには、本気になれば絶対になれる。自分に期待して、本気で取り組んでほしい。大きな壁は、いつだって自分自身。時間は有限です。自分に時間を割いてくれる人を大切にしながら、一歩を踏み出して」
講演後、本校の女子バレー部員は「自分の思ったことを伝えるだけでなく、村上先輩のように、まずは相手の意見を聞いてから行動できるようになりたい」と、目を輝かせて語ってくれました。
人生を変えるのは、環境でも他人でもなく、いつだって「自分自身の覚悟」です。村上先輩が教えてくれた「本気になることの格好良さ」を胸に、福商生たちが自分の未来へ向かって本気の挑戦を始めてくれることを、心から期待しています。
村上先輩、素晴らしい時間を本当にありがとうございました!




