3年生が観光データ分析システム「FTAS」で観光商品企画を学ぶ

7月1日(火)、3年生の課題研究の時間に、福井県の観光データ分析システム「FTAS(エフタス)」のオープンデータを活用した講義が行われました。この講義の目的は、観光客像を明確にし、それを基にした観光商品の企画や誘客に役立てる手法を学ぶことです。

講義では、「観光商品はターゲットが重要」という視点のもと、観光ビジネスに取り組む3年生が、アイデアを深掘りした商品開発の手法を実践的に学びました。講師は福井県観光連盟の佐竹正範観光地域づくりマネージャーです。

佐竹マネージャーは、FTASのオープンデータから県を訪れた観光客の居住地や年代、訪問目的などを具体的な例を挙げながら説明しました。特に、「名所・旧跡観光を目的とする人の割合は東京からの来訪者が多く、世帯収入によっても変化する」というデータを示し、ターゲットを具体的に設定することの重要性を強調されました。

また、データ活用には「仮説」と「比較」が不可欠だと説明されました。「例えば、東尋坊の観光客は関東から来ているのではないか、とまず仮説を立てて調べます。もし違っていたら、その理由を考えてみます。さらに、別の観光地ではどうかなどと比較して、本質的な課題を探っていくことが大切です」と生徒たちにレクチャーしていました。

講義の後半では、生徒たちがグループごとに「お坊さん体験旅行」や「作った漆器でそばを食べる『自給自足ツアー』」といったユニークな観光商品アイデアを発表しました。佐竹マネージャーは「発想は面白い」と評価しつつも、ターゲットをさらに具体的に想定し、「もっと掘り下げて考えるように」という具体的なアドバイスをいただきました。

一方で、佐竹さんから、「生徒達の考えたツアー企画は、自分の中には無かった切り口で、アプローチが新鮮過ぎました。」「出来れば本当に商品化まで持って行って、テスト販売できないかと思った次第」「こんなパワー溢れる高校生たちがたくさんいる福井の未来は明るい!」などと素晴らしいコメントもいただきました。お忙しい中、お越しいただき誠にありがとうございました。今後も学を深めていきます!

      

 

      

 

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